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この愛


永山毅さん脚本・演出の舞台。

『この愛よ叶うなら嬉しいよ』を観劇してきました!

複雑に絡み合う人間関係や、言葉遊び、セリフの掛け合いが独特で、
ああ、これがキャストの皆さんが言われている「永山ワールド」なのね、と。

色々と考えさせられる部分もありつつ、
「おもしろかった!」「よかった!!」とシンプルに思える、
読後感の良い舞台でした





「この愛よ叶うなら嬉しいよ」

このタイトルを逆さから読むと・・・

「酔いしれ占う仲良いあの娘」

物事は一つの視点からではなく、様々な角度からとらえることが出来る。
これは人間にも言えることで、個人のイメージは他人から創られているものに過ぎず、
実際、本質的な部分はなかなか他人にはわからないもの・・・。



結婚式当日、ウェディングプランナーに花嫁を奪われた、敦司(永山たかしさん)
敦司と一緒に『何でも屋』をやっている、陽介(倉貫匡弘さん)
人にはみえないモノがみえる占い師、奈央(佐藤美貴さん)
売れない役者で、恋人のゆかとの結婚を夢見る、平作(森山栄治さん)

4人は小学校時代からの幼馴染。
今でも時々、平作の家に集まっては、近況報告をし合う仲。


「敦司は良い奴だからなぁ。」

陽介が度々こう口にする通り、敦司はお人よしで、困ってる人を放っておけない、
頼まれると断れない、ちょっと気の弱い雰囲気の男性です。

そんな敦司に、奈央は昔からずっと片思いをしている。
そう、陽介は思い続けていました。


「わたし、一応プロだから。これどういう意味か、おわかり?」
「おわからない。どこからどこまで?」
「全部。」
「すごいね。…で、どうするつもり?」
「でもね、どう生きるかという答えはまだ出てなくて…」

その日から、敦司は奈央が働く『占いの館BlackCat』で、
ビラ配りのバイトをすることになります。

バイト中、街で暴行事件に遭遇し、巻き込まれる敦司。
その被害者の女性は、加害者の男性に騙され、金を貢がされていました。
後日、陽介は女性から、男を探しだすよう依頼を受けます。


どこまでも能天気でバカップルな、ゆかと平作。
まだ決まってもいない自分たちの結婚式に夢を膨らませ、
世間を騒がせている『ご祝儀窃盗団』に自分たちも狙われるのではと、
平作はキックボクシングを始めます。

そんな2人にも、ある日突然転機が訪れます。
雨の日、ゆかがひき逃げ事故に合って怪我をしてしまうのです。
ゆかを失うかもしれない危機を経験した平作は、役者を辞める事を決意。

「俺に必要なのは役者じゃない。ゆかを守る強さだ!」

平作の姿をみて、悲しそうに笑う敦司。

「俺も平ちゃんみたいになれたら良いのになぁ…」

敦司を背中からそっと抱きしめる奈央。
そんな2人に気を使うように、黙って部屋から出ていく陽介。

「また勘違いさせちゃったね」
「……もう、やめて…」



『何でも屋』として働く陽介と裏で関わる警察官、鍋島。
彼はゆかの父親で、突きとめたひき逃げ犯の写真を陽介に渡します。
その男は、陽介が依頼を受けていた詐欺師の男と同一人物・・・。

陽介は、敦司がこの一連の事件に巻き込まれているのを、
薄々感じとっていました。


一刻も早く居所を突き止めようと、奈央の力を借りに行く陽介。
占いの館では、奈央が客の男・馬場からプロポーズを受けていました。
空気を読まず騒ぐ陽介に怒り心頭の奈央。

「あのさ、あんまり油注がないでね…爆発するよ?」
「多少油ささないと錆びるぞ。自転車も、女も。」
「はっあァ!?私は火に油注ぐなっつってんの!ほんっとーに空気読んで!!!
「本読むのも嫌いなのに空気なんて読むか!バ、バババババーーーカ!!!
「どもり過ぎだから!」
「あの、あんまりバカをどもらないでください、私、馬場と言います。

喧嘩をしながらも写真の男の居所を奈央から訊き出す陽介。

「陽介が首突っ込む事じゃないでしょ!?刑事さんに任せるべきでしょ!」
「でもあいつが…。かわってんだろ?行かなきゃ…」
「陽介、行かないで……!」

ひきとめようとする奈央をふりきって占いの館から駆けだして行きます。


陽介が駆けつけた先には、想像を絶する光景がひろがっていました。
両手足を縛られ、目隠しをされた写真の男と、
その男をナイフで切りつけている、敦司。

「おまえ、何やってんだよ。」
「おまえこそ、何やってんだよ。」
「何やってんだろうな…なんか、想像してた展開と違いすぎて…」

ご祝儀窃盗団の正体は、敦司でした。
花嫁を奪って行ったウェディングプランナーへの復讐に、
彼が担当した結婚式から、ご祝儀だけを盗み続けていたのです。

「ご祝儀窃盗団ってさ、血を流さないってのがポリシーなんだよね。」

写真の男は、ご祝儀窃盗団の模倣犯でした。
敦司は自分のポリシーに反し、事件で犠牲者を出した男に、
償いをさせていたのでした。

真実を知り、こんなことはもう辞めるよう必死に敦司を説得する陽介。
しかし敦司は笑いながら模倣犯の男を傷つけ続けます。

「おまえは良い奴だろ!?」
「陽介が俺に良い奴って言う時は、大概ちがうことを考えてる。」
「確かに考えてなくもないけど…!嘘ではない。」
「じゃあ嘘をついてないか、神様にきいてみるか?」

拳銃に1つだけ弾を込め、悶え苦しむ男に向ける敦司。

「陽介が嘘をついたら、コイツは死にます。」
「撃ったら死にますか?」「俺は狂ってますか?」


次々と不発に終わり、2分の1の確立になった時、
敦司は悲しそうに笑いながら言います。

「あいつ、すげぇよ。俺のやってることずっと知ってて、もうやめてって…」
「陽介、もし奈央が誰かと結婚する事になったら、おまえは奈央を奪いに行くか?」

「奪いになんか、行かないよ…」
「おまえ、良い奴だなぁ」

暗転の中銃声が鳴り響きます。
明転すると、空にむけて拳銃を撃っている敦司。

「嘘が下手だな。おまえは奈央を奪いに行くよ、陽介。」
「今のは、おまえがもがくための号砲だ!」



そこに鍋島刑事が駆け付け事態は収束します。
刑事は「君、良い奴だから」と敦司を逮捕しませんでした。

「敦司、またな。」
「陽介、がんばれよ。」

敦司は警察署に自首をしに向かうのでした。


数日後、夜道で奈央は陽介に告白します。

「わたしが好きだったのは、敦司じゃなくて陽介だよ。」

何年間も勘違いをしていたことを知り、言葉につまる敦司に、
構わず奈央は告げます。

「月と太陽はね、どんなに想いあっても出会う事がないの。」
「わたしね、結婚するの。」



その時、平作はゆかと一緒にテレビを観ていました。
平作が演じるはずだったドラマのシーンが放送されています。

「歴史は必ず繰り返す。最初は悲劇として、二度目は茶番劇として!」


奈央と馬場の結婚式当日。
チャペルに駆けつけた陽介は、奈央に向かって叫びます。
「おまえ、おせーよ!」と、嬉しそうな平作。

「奈央、月と太陽出会うぞ。重なり合う時間があるだろ?」
「日食?」
「ほんの一瞬出会って、すれ違って、離れていくの?」

「朝も昼も夜も、昨日も明日も何もいらない!俺の世界は死ぬまで日食だ!!」
「奈央、好きだ。俺は奈央の事が、ずっと、ずーっと好きだった!!!」
「この愛よ!叶うなら嬉しいよ!!!」


渾身の想いを込めて、奈央に向かってさけぶ陽介。

「奈央さん、悲劇の幕を下ろしましょう。」
「大切なのは悲劇を茶番劇に変えることです。さようなら。」


馬場に背中を押され、陽介に近寄っていく奈央。

「奈央、奈央好きだ…!今まで溜めこんできた好きが…もうとまらない…!」

好きだ好きだと気持ちをぶつけられ「バカ…」と言葉を詰まらせる奈央を、
真正面からみつめ、陽介はプロポーズします。

「結婚してください!!!」
「やだ!やーーーだーーーーー!!!」

奈央が、幸せそうな笑顔で叫びながら陽介にとびつき、
2人はかたく抱擁しあうのでした。







今回、美貴ちゃんが演じられた「奈央」は、
人にはみえないモノがみえたり、未来や人の気持ちを感じる事ができる、
ちょっと不思議な雰囲気の女の子。

みんなの前で占い結果を出して…

「これ、わたしたち5人の意見です。」
「オイ!人数合わねぇぞ!誰を入れた!!?」
「あ、ごめん。気にしないで。」
「気にするよ!ここ俺んちだよ!?」
「じゃあなんとかするから向こうの部屋行ってて。」

なんて言ってみんなをビビらせたり(笑)

あと、とってもクールビューティー!!!!!!
特にお騒がせバカップル達への鋭い突込みが最高で…!

「今日も好き
「キスしたい
「一番、好き
「んもう~、また『き』だぁ~
「ねぇ、それ何なの?」
「ラブしりとり奈央もやる?行くよ~…『好き』」
「嫌い。」

とかね(笑)
美貴ちゃん、切り返しの鋭さが絶妙でした

ものがたり序盤は、その霊感少女キャラとクールな言動が、
笑いどころとしてコミカルに描かれていたのですが…

実はその能力故に、この沢山の人々の思惑と謎が交差するストーリーの
〝すべて〟を知っていて、裏でいろいろと悩み、心を痛めている役処でした。

「全ての答えは出ている。どう生きるのかという事を除いて。」

水晶玉に手を翳して、大きな瞳をさらに見開いて、
このキメ台詞をつぶやくシーンが度々出てくるのですが、
こっれがむちゃくちゃキレイで妖しげでかっこよかった!!!!!

でもただの不思議キャラじゃなく、友達想いの優しさや、
切ない恋に悩む女の子らしさを垣間見せる、そのギャップがすごく良かったです!

そして今回も、2人の男性からプロポーズされてしまうという、
とってもとっても愛されキャラで魔性の女・美貴ちゃん!!

クライマックス、馬場さんとの結婚式のシーン!
ウェディングドレス姿が美しかったーーーーーー!!!
純白の衣装からすらっとのびた華奢な腕と脚に視線くぎづけでした///

そのまま陽介に熱烈プロポーズされて、馬場さんに背中を押されて、
幸せそうに陽介に飛びついた姿が超絶かわいかったです

あと、今回のお相手役・倉貫さんが素晴らしかった!
歴代美貴ちゃんのお相手役の中でもダントツにお似合いだと思う!!
体格差とか、雰囲気とか、イケメンっぷりが!!!

「この愛よ~」でも美貴ちゃんに恋する役所でしたが、
あの時は美貴ちゃんに陥れられた上に銃殺されてしまうという、
まったく救いの無いラストでしたからねぇ・・・
ラストシーンを観て、違う人物の話なのに妙に感慨深く感じてしまいました(笑)


そうそう!
今回、ドレスだけじゃなく舞台衣装の私服姿もすごく良かったんです!
アイボリーのジャケットと、ワインレッドのシフォンスカート、
ベルトやブレスレットはゴールド系でさりげなく。
黒毛の巻き髪にとっても合ってて、落ちついていて素敵でした~~~~!!
これぞ、オトナかわいい!


永山さんプロデュースということで、
美貴ちゃんの魅力が全力に発揮されていて楽しいお芝居でした!!
ぜひ次回作にも美貴ちゃんが抜擢されると良いな…


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